導入事例 Suphab Thai modern cafe

はじめに

東京都中央区にあるタイ料理店Suphab(スパーブ)様にリピーター定着に向けてオリジナルアプリを制作しました。

タイ料理店 Suphabは2021年のオープンから、わずか1年で、本場のタイ料理を味わえるレストランの証「タイ・セレクト」に認定。
タイ現地のトレンドに合わせてお店のメニューもアップデートされるので「今のタイ」が楽しめます。

月替わりメニューのお知らせや、スタンプカードやクーポンの発行といった販促ツールとして、ラポレルでのオリジナルアプリを制作・導入いただきました。今回は店長のミミさんとシェフのホンテーさんに導入背景や導入の効果、さらに今後のビジョンについてお話をお伺いしました。

日本のタイ料理屋のイメージを”モダン”にアップデート

――はじめに、東京でタイ料理屋さんを出そうと思ったのはなぜですか?

日本で流行ってるアジアの料理屋って「ガヤガヤしてる」「屋台っぽい」というイメージがありますが、それを変えたいと思ったのがきっかけです。

タイ国内でも中央の町は本当はもっとお洒落だし、グルメ・音楽・カルチャーも進んでいるのに、日本にあるタイ料理屋さんは先ほど言ったような屋台風をイメージしたお店が多いんですよね。

だから日本で、本格タイ料理をモダンなビジュアルで提供したいというコンセプトで2021年の1月にオープンしました。コロナの先行きは見えなかったけど、タイ料理屋さんを始めることは夢だったのでもう待っていられないからオープンしちゃえ!と思いました。

そして、2022年には、本場さながらのタイ料理が味わえるお店として「タイ・セレクト」に認定されました。

――自他ともに認めるタイ本場のモダンカフェということですね。
確かに、タイ料理の飲食店に対してこれまで感じていた屋台風のイメージが、八丁堀にSuphabさんができたことで「お洒落なタイ料理屋さん」へと変化しました。

ありがとうございます。立地的にもオフィスの多い八丁堀で、駅やバス停の近くということもあり、OLさんたちの間で話題にしていただいているようです。

タイでは本当はこういうお洒落なコンセプトのお店も多いので、タイにいったことがあるお客さんには「タイらしい」と感じてもらえるんじゃないかと思います。

お客様への想いとお店のこだわりをアプリに詰め込んで

――お店のアプリを立ち上げたきっかけを教えてください

もともと別のグルメポータルサイトを使っていましたが、高い月額のわりに、ポータルサイト経由での来店は1年に数回程度しか無く効果が小さかったんです。

ちょうどグルメポータルの継続を悩んでいたところで、研美社さんとお話する機会があって、みなさんタイ料理が好きという気持ちや、タイ語が話せる社員さんとすぐに盛り上がって意気投合できたので、安心して任せられるなと思ったんです。
月額料金もグルメポータルサイトよりも安くなりましたし、丁寧なフォローを魅力に感じたので、研美社さんにお願いしようと思いました。

――アプリをやり始める前、不安に感じたことはありましたか?

お話を頂いてから一週間で即決しました。アプリをいつか作りたいという考えはもとからあって、丁度タイミングよく研美社さんとお話する機会があったので、それはよかったなと思っています。

また、作ったアプリの操作性がわかりやすいか、お客様に伝わりやすいか、お客様がちゃんとダウンロードしてくれるのか、という心配はありましたが、操作性は事前にデモ画面などで確認できましたし、リリース後のダウンロードも順調でしたので結果的に問題ありませんでした。

――打ち合わせの工程ではUIにはとくにこだわって制作しましたね。

アプリのTOP画面のデザインと、AppStoreに載せるプロモーション画像のデザインにはとくに時間を使いました。

アプリのUIは、スタンプやクーポンを利用するお客様が迷わないデザインを目指しました。また、月替わりメニューをアーカイブ形式にして載せることにしたので、過去の限定メニューを新規のお客様にも見てもらえる今のレイアウトはすごく気に入っています。

また、個人情報を扱うのは抵抗があったので、ラポレルで作るアプリは個人情報収集不要でスタンプなどシンプルに使える機能ばかりで良かったなと思います。

目に見えてお客様に喜んでもらえているのが分かる

――実際に入れてみて活用状況はいかがでしょうか

もう率直に言って入れてよかったです。コストの面はもちろんですが、目に見えてお客様に喜んでいただけているのがわかります。

お店に来てくださるお客様は2パターンいらっしゃって、1つ目はお店に興味があって来てくれた新規のお客様です。
興味は持ってくれているけどリピーターになっていただけるかどうか分からない…という見込み客の方にアプリのクーポンやスタンプなどのサービスをご紹介することで、お客様にも喜ばれていますし、ダウンロードや再来店のきっかけになっています。

2つ目はもとから常連だったお客様です。もともとお店によく来てくれているお客様でも、毎回スタンプを楽しんで集めてくれたり、一人で来ることが多かったお客様も、友達を呼んでグループで来店してくれるようになったりと、客数UPにもつながっています。

――10席ほどの小規模店舗でもアプリダウンロード数が1ケ月で100件達成!ダウンロード数を伸ばすコツは?

アプリのご案内の際は、スタンプやクーポンなどお客様にとってのメリットを事前に説明するとダウンロードしてくれるお客様が多いですね。
お料理や雰囲気を楽しんでいただけているかな、気に入っていただけているかな、とタイミングやお客様の様子を見計らってアプリのご紹介をしています。

――初めてタイミルクティーを注文する私に茶葉を一つ一つ丁寧に説明してくれたように、ミミさんとホンテーさんはニコニコの笑顔も素敵ですし、日ごろから接客を楽しんでいますよね。

そうですね、ダウンロード数を伸ばす一番のコツは…私のキャラクターそのものかも知れません(笑)

アプリのダウンロードを促すときは営業っぽくならないようにすることはいつも気を付けています。

今後はアプリを活用して新商品のPRを

――アプリで今後やりたいことはありますか?

私たち、お店をこうしたい、ああしたいというアイディアは常にたくさんあるので、いろいろ工夫していきたいと思っています。
先日方南町で行われたタイフェスも、大盛況でした。

次はドレッシングを新商品で販売する際にアプリでお知らせしたいと思っています。

――新商品発売、私も楽しみです。

ありがとうございます。お洒落なパッケージも準備していて、もう間もなくです。

ドレッシングの他にも、例えば、タイ語の教室や、次のタイフェスへの出店計画など、さまざまなイベントをたくさん予定しているので、アプリを通じてお客様にお知らせしていきたいと思っています。

編集後記

Suphabのミミさんとホンテーさんは、お客様だけでなく、私たちのような取引先も丁寧に迎えてくださる、人当たりの優しいお二人です。とある業者(san*kleenさん)がキッチンマットの交換にきた時にも、笑顔で”ありがとう”と、二人で業者さんを店の外までお見送りしたり、Suphabさんの愛されるお店づくりとおもてなしの精神には何度もキュンとさせられます。 ちなみに、Suphabさんで食べられるほとんどのタイ料理は辛くないんです。これも「日本のタイ料理、辛さに頼りがち説」というイメージを変えたかったというのと、実はお二人とも辛いものが苦手だそうです。(事前にオーダーすれば辛いお料理も作ってくれます) 本格的でありながらも、辛さ控えめなのでタイ料理を初めて食べる方にはもちろん、しっかりトレンドをおさえているのでタイ料理ガチ勢も飽きさせない工夫がされています。お近くにお立ち寄りの際はぜひ、Suphabさんで、モダンな本格タイ料理をお楽しみください。 (インタビュー:たなか 2022.06)